天文趣味を本格的に再開させた去年12月当時は、毎回ひたすらM42とM31、M33を電視観望していました。
ただ、そのときに色々撮った”他の”銀河の写真は結構ディテール出ているものの、M31だけは何回やってもぼわーっとした塊にしか写らず、渦巻を横から見たようなよく見るアンドロメダ感は、シーズン終わりの2月ぐらいまで遂に全く取れずじまいになってました。
秘技・モノクロは七難隠す に頼ったもの
まだ全然足りません。。以下は心眼を使うとアンドロメダっぽいですが、目指しているのはパッと見であぁ~ベタなアンドロメダ銀河の絵ね、と思えるレベルです。(言い方)
↓
そんなこんなで、それから色々あった(スカエクの導入、QHY5Ⅲ462C導入など)のですが、気がつくとM31が23時前には登ってくるということで、いつの間にかシーズン再開していたので、半年前よりもレベルアップしているであろう装備&自分の力試しも兼ねてM31に挑戦することにしました。
Sharpcapで15秒露出×328フレーム=約1.4時間ライブスタックしたもの
うーん、全くよろしくない。
以前はEvoGuide50ED+ASI224MCで撮っていたのに対して、今回はスカエク(D=100mm、f=342mm)+QHY5Ⅲ462Cという組み合わせですが、全く期待レベルに到達しないというか、以前よりしょぼくなってます。
ま、ライブスタックは半分冗談みたいなもので、Pixinsightで諸々処理してからが本番だな!
という精神安定自己暗示により、頼りのPixinsightで処理していきます。。。
ところが、何回やっても複数画像を賢くスタックしてくれるWBPP(重み付けバッチ前処理)が今まで経験したことないようなエラーを吐いて全く動いてくれません!(泣)
↑
キョーン!という嫌な音(何とも形容し難い)とともに出てくるエラーメッセージ達(トラウマ)
エラーメッセージをネットで検索すると、直ちに同様の事例がPixinsightフォーラムなるもので見つかるのは救いがあるのですが、こやつらの全くアテにならないこと(スイマセン。。)
「スタックするときの基準フレームをオートにしていたら同様のエラー出るよ。基準フレームをマニュアルで指定したら治ったよ」
だとか、
「ディベイヤーするときの設定違いとかで、ディベイヤーやめてみてどうなるか切り分けてみたら?」
だの色々それっぽい解決策は見つかるのですが、何をやっても解決しません!!
400枚弱のフレームを解析、ディベイヤーするのにも数10分かかるのですが、そこからフレームを重ね合わせていく処理でエラーが出るため、数10分無駄にするということを何回も繰り返して、すっかり心がすり減ってしまいました。
その他、自分で適当に思いついた案も含めたら10回以上は試行したのではないでしょうか。。。
(途中でスタック枚数をテストで8枚程度にして、トライ&エラーの時短を図るという知恵も働かせたのですが、本題解決に至らず)
適当にやっても全く目処がないので、ここでようやくログを見ながら解析することにしました。(最初からそれやっとけよ)
ふむふむ、そもそもディベイヤー時に検出される星の数がゼロなどとなってるな・・・
どれどれ、ディベイヤー画像どうなってんのや?
Pixinsightはご丁寧に中間画像であるディベイヤー画像がフォルダに出力されるのでそれを見てみたら、
「なんじゃこりゃ~(古典)」
絵が真っ暗で、画面内にわずかに2,3点程度、ホットピクセルのような輝点があるのみです!
これはディベイヤー設定間違いか?とも一瞬思ったのですが、QHY5Ⅲ462Cのベイヤ配列が
GBRGというのは、昼間の景色で検証済みのため間違いようがありません。
謎である・・・と思ってディベイヤーの一つ前の工程であるキャリブ画像(ダーク、フラットなどを引いた画像。今回はダークしか撮ってないのでダーク減算のみ)を見てみると、この時点で真っ暗になってました!
よって、ディベイヤー=無罪、キャリブ=有罪 ということになります!
おぃ~キャリブ何してくれとんねーん、と輩のようにPixinsightに絡んでみました。(リアクションの無い相手には滅法強い。)
Pixinsightはんは、パーマン4号(ぱーやん)の声で、「いや1号はん、うちはライトフレームに対して、用意されたダークフレームを律儀に引いてるだけでっせ~」と宣っています。
くっ、そんな馬鹿な・・・
と思って開いてみたダーク画像がこちら!
↓
↑なんのこっちゃ分かりにくいですよね・・・
背景の平均レベルが画像を0~1に正規化したときに0.3!!と無茶苦茶明るいです!
↓一方で、対象のライトフレーム15秒1枚画像は、中央のM31中心部でも0.1に届かないレベルと、ダークよりも遥かに暗い!!
どうやらこのダーク起因で、以下の(アホな)現象によってキャリブ画像が真っ暗+αでホットピクセルのみという悲惨なことになっていたようです。
ふぅ、危ないところだった。。
じゃあとりあえずダーク引くのを止めてっと・・・はい、WBPP順調に動き始めました!
こうなったらこっちの勝ちや!
出てこい、WBPP後の素晴らしい画像!!
↓
って、はぁ??!!
このブレブレ画像何!!??
よーくみると、Pixinsightよ、あんたホットピクセルを星としてスタックして、恒星のほうをずらして合成していってないかい??
おーなるほど、今の架台の追尾誤差はこれぐらいあるんだなぁ~ って、ちゃうわい!!
全く、頼みの綱のPixinsightがこの惨状とは・・・
こうなったら保険として用意しているDSS(Deep Sky Stacker)でスタックしていくしかないな。
あらよっと。
↓
う~ん、こっちはこっちで微妙~
今度は恒星を基準としてしっかりスタックされているものの、ホットピクセルはズレて合成していってますな。。。当たり前か。 久々のカラーカメラとあって、ホットピクセルのカラフルなこと。。
PixinsightでかけたABE(とってもジューシー)の効きも微妙で、楕円状のアーティファクトみたいなの出てますが、これは置いといたとしても、100歩譲ってホットピクセル軌跡を無視したとしても、M31のディテイールは全く浮かび上がってないなぁ~
というわけで、今回は半年間の進歩が全く見られないという観点で、惨敗判定したいと思います!
※スカエクの光軸が微妙に合ってない気がする、QHY5Ⅲ462Cのヒストグラムが何かおかしい、など色々と改善点というか思い当たることはありそうです。何にせよ、50mm屈折よりは100mm反射によるパワーアップ効果を何とか出していきたい!!
ただ、そのときに色々撮った”他の”銀河の写真は結構ディテール出ているものの、M31だけは何回やってもぼわーっとした塊にしか写らず、渦巻を横から見たようなよく見るアンドロメダ感は、シーズン終わりの2月ぐらいまで遂に全く取れずじまいになってました。
秘技・モノクロは七難隠す に頼ったもの
まだ全然足りません。。以下は心眼を使うとアンドロメダっぽいですが、目指しているのはパッと見であぁ~ベタなアンドロメダ銀河の絵ね、と思えるレベルです。(言い方)
↓
そんなこんなで、それから色々あった(スカエクの導入、QHY5Ⅲ462C導入など)のですが、気がつくとM31が23時前には登ってくるということで、いつの間にかシーズン再開していたので、半年前よりもレベルアップしているであろう装備&自分の力試しも兼ねてM31に挑戦することにしました。
Sharpcapで15秒露出×328フレーム=約1.4時間ライブスタックしたもの
うーん、全くよろしくない。
以前はEvoGuide50ED+ASI224MCで撮っていたのに対して、今回はスカエク(D=100mm、f=342mm)+QHY5Ⅲ462Cという組み合わせですが、全く期待レベルに到達しないというか、以前よりしょぼくなってます。
ま、ライブスタックは半分冗談みたいなもので、Pixinsightで諸々処理してからが本番だな!
という精神安定自己暗示により、頼りのPixinsightで処理していきます。。。
ところが、何回やっても複数画像を賢くスタックしてくれるWBPP(重み付けバッチ前処理)が今まで経験したことないようなエラーを吐いて全く動いてくれません!(泣)
↑
キョーン!という嫌な音(何とも形容し難い)とともに出てくるエラーメッセージ達(トラウマ)
エラーメッセージをネットで検索すると、直ちに同様の事例がPixinsightフォーラムなるもので見つかるのは救いがあるのですが、こやつらの全くアテにならないこと(スイマセン。。)
「スタックするときの基準フレームをオートにしていたら同様のエラー出るよ。基準フレームをマニュアルで指定したら治ったよ」
だとか、
「ディベイヤーするときの設定違いとかで、ディベイヤーやめてみてどうなるか切り分けてみたら?」
だの色々それっぽい解決策は見つかるのですが、何をやっても解決しません!!
400枚弱のフレームを解析、ディベイヤーするのにも数10分かかるのですが、そこからフレームを重ね合わせていく処理でエラーが出るため、数10分無駄にするということを何回も繰り返して、すっかり心がすり減ってしまいました。
その他、自分で適当に思いついた案も含めたら10回以上は試行したのではないでしょうか。。。
(途中でスタック枚数をテストで8枚程度にして、トライ&エラーの時短を図るという知恵も働かせたのですが、本題解決に至らず)
適当にやっても全く目処がないので、ここでようやくログを見ながら解析することにしました。(最初からそれやっとけよ)
ふむふむ、そもそもディベイヤー時に検出される星の数がゼロなどとなってるな・・・
どれどれ、ディベイヤー画像どうなってんのや?
Pixinsightはご丁寧に中間画像であるディベイヤー画像がフォルダに出力されるのでそれを見てみたら、
「なんじゃこりゃ~(古典)」
絵が真っ暗で、画面内にわずかに2,3点程度、ホットピクセルのような輝点があるのみです!
これはディベイヤー設定間違いか?とも一瞬思ったのですが、QHY5Ⅲ462Cのベイヤ配列が
GBRGというのは、昼間の景色で検証済みのため間違いようがありません。
謎である・・・と思ってディベイヤーの一つ前の工程であるキャリブ画像(ダーク、フラットなどを引いた画像。今回はダークしか撮ってないのでダーク減算のみ)を見てみると、この時点で真っ暗になってました!
よって、ディベイヤー=無罪、キャリブ=有罪 ということになります!
おぃ~キャリブ何してくれとんねーん、と輩のようにPixinsightに絡んでみました。(リアクションの無い相手には滅法強い。)
Pixinsightはんは、パーマン4号(ぱーやん)の声で、「いや1号はん、うちはライトフレームに対して、用意されたダークフレームを律儀に引いてるだけでっせ~」と宣っています。
くっ、そんな馬鹿な・・・
と思って開いてみたダーク画像がこちら!
↓
↑なんのこっちゃ分かりにくいですよね・・・
背景の平均レベルが画像を0~1に正規化したときに0.3!!と無茶苦茶明るいです!
↓一方で、対象のライトフレーム15秒1枚画像は、中央のM31中心部でも0.1に届かないレベルと、ダークよりも遥かに暗い!!
どうやらこのダーク起因で、以下の(アホな)現象によってキャリブ画像が真っ暗+αでホットピクセルのみという悲惨なことになっていたようです。
ふぅ、危ないところだった。。
じゃあとりあえずダーク引くのを止めてっと・・・はい、WBPP順調に動き始めました!
こうなったらこっちの勝ちや!
出てこい、WBPP後の素晴らしい画像!!
↓
って、はぁ??!!
このブレブレ画像何!!??
よーくみると、Pixinsightよ、あんたホットピクセルを星としてスタックして、恒星のほうをずらして合成していってないかい??
おーなるほど、今の架台の追尾誤差はこれぐらいあるんだなぁ~ って、ちゃうわい!!
全く、頼みの綱のPixinsightがこの惨状とは・・・
こうなったら保険として用意しているDSS(Deep Sky Stacker)でスタックしていくしかないな。
あらよっと。
↓
う~ん、こっちはこっちで微妙~
今度は恒星を基準としてしっかりスタックされているものの、ホットピクセルはズレて合成していってますな。。。当たり前か。 久々のカラーカメラとあって、ホットピクセルのカラフルなこと。。
PixinsightでかけたABE(とってもジューシー)の効きも微妙で、楕円状のアーティファクトみたいなの出てますが、これは置いといたとしても、100歩譲ってホットピクセル軌跡を無視したとしても、M31のディテイールは全く浮かび上がってないなぁ~
というわけで、今回は半年間の進歩が全く見られないという観点で、惨敗判定したいと思います!
※スカエクの光軸が微妙に合ってない気がする、QHY5Ⅲ462Cのヒストグラムが何かおかしい、など色々と改善点というか思い当たることはありそうです。何にせよ、50mm屈折よりは100mm反射によるパワーアップ効果を何とか出していきたい!!
コメント
コメント一覧 (2)
そこが問題じゃないのでいいのかな・・・M31のディティールの問題でしたね(^^;)
ykwk1980
がしました