ブログあるあるかもしれませんが、散々撮影したデータが行方不明になって、後で振り返って「こんなん撮ってたっけ?」となることが多々あります。

今回のM90もそれに該当するのですが、存在を忘れかけていただけでなく、
メシエ天体なのに今まで撮ったことが無かった、という点でも見逃していた天体でした。


・M90
0003
  • 撮影日:2022年3月10日21:15~24:37
  • 撮影場所:愛知県名古屋市(SQM=18.75)
  • 鏡筒:C8(クローズアップレンズNo.4で1225[mm]相当)
  • フィルター:IR640
  • 赤道儀:iOptron GEM28
  • カメラ:Neptune-M(ゲイン250、30秒)
  • ガイド:PHD2、ディザリング
  • 撮影:NINA、露光時間 30秒×360=3時間
  • 画像処理:PixinsightでWBPP、ABE

なぜ今まで撮ったことが無かったのか、と思うぐらい立派な銀河です!
(自分で書いてて、この展開ばっかりな気がしてきたな・・・)

中央部分はしっかり細かい構造がありつつ、その延長線?上に淡い腕が大きく広がっていて、
今回の画角ピッタリに思えます。

やっぱ3時間ぐらいは露光したほうが良さそうですね。今まで、なんとなく1天体2時間ぐらいで、次の天体にホイホイ浮気してます。


細かいことを気にしだすと、左側がレデューサーとの相性がイマイチなのか、ピンボケ気味なのか流れています。3月初旬は、まだ接眼部を塩ビで補強する前なので、色んなところが撓んでそうです。

でもまぁそんなことはどうでも良くて、銀河が写ってくれれば良いのです!


しつこいですが、なぜコレを今まで撮影対象にしてなかったのか不思議で、
そこを上手く見直せれば今後の天体セレクト時も、もっと良い掘り出し物に続々出会えるかもしれません。

「銀ブラ」するときに、CdCの銀河画像がしょぼくて、それでスルーしてしまってたとしたら残念です。
天体画像の美しさはStellariumの圧勝なのですが、なぜかミニPCでは激重で使いづらいんですよねぇ。それより低スペックなはずのノートPCではサクサク動く。。


M90:Cdc
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M90:Stellarium
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 これはStellariumの圧勝です! これを見てれば、「うわ、この銀河キレイ~撮ってみたい!」となってたはず。CdCのほうは、ねぇ・・・ 軽いしGEM28との連動も問題ないので普段使いには良いのですが、「銀ブラ」だけはStellariumのほうが良さそうです。
(ちなみに自分の環境では、StellariumとGEM28の相性はイマイチです。スルーコマンドが渋滞するのか、スルーしても渋られること多々・・)

ついでに近くのM89も見てみました。

・Stellarium
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 これは何かディテールが感じられて、撮ってみようかなという気にさせてくれます!

・CdC
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 いやこれは・・・

 でも、どちらもM87みたいなジェットのようなものが見えますね。これはこれで面白そうな気がしてきました。


■まとめ  
 ・M90が思いの外きれいに撮れたものの、これを今まで見逃していた事を反省している。  
 ・「銀ブラ」の品質を上げていかないといけない。  
 ・手を抜かず、Stellariumを「銀ブラ」専用ソフトとして使ったほうが良さそう。