2021年秋に中古C8を購入以来、メイン機材はC8一辺倒で月、惑星、銀河などを観測して楽しんでいました。

他には、Mak90、スカエク、Evoguide50EDを持ってたのですが、C8を購入してからは全く見向きしなくなってしまい、更にC8を載せるために赤道儀GEM28を買ってからは『C8のために機材を揃えた』という思いが逆に縛りになって意固地になってたように思います。

そうなると、主力CMOSカメラが1/1.8インチのNeptune-Mということもあって、
いくらレデューサーを入れていると言っても換算5000[mm]の狭めの視野に限定されてしまうわけです。

「本当は大きめの星雲とかも見てみたいな・・・」という思いもありつつ、上記の謎のセルフ縛りによって、「自分は銀河を拡大して撮るのが使命なのや!」というアホな思いに傾倒しまくっておりました。

まぁ手頃な銀河がたくさんあるシーズンだとそれでも良いとは思うのですが、
夏とか冬の天の川~星雲が主役になる季節は、天の川銀河が邪魔するのか何なのか、ほどよい銀河の観測が難しくなってくるのですよね。それで天文への意欲が下がってしまうのは本末転倒だな・・・という思いが徐々に強くなってきました。

ということで、久々にEvoguide50EDを引っ張り出して、ちょっと大きめの星雲を久々に見てみるかぁ!となった次第です。


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 ↑
 構成はこんな感じで、iOptronのGEM28にEvoguide50EDとガイド鏡代わりの50mmオールドレンズをCマウントアダプタ経由でASI120MM-miniに取り付けてます。
 メインカメラはNeptune-Mで、フィルタはSVBONY製のHαナロバンです。


この構成で60秒露光、ゲイン250、Neptune-MのBIN2で適当に6分ほどライブスタックしてみた北アメリカ星雲が以下です。(今までのC8構成ではデカすぎて撮れない大きい星雲→北アメリカ星雲をセレクトするという安直さ)

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 皆様からすると何の変哲も無い画像だと思うのですが、それまでC8で銀河強拡大~ばっかりやってた身としては、画面全体にシャープな星がビッシリ写る事にビックリしました!!

 今までの意固地期は「銀河こそ至高! 山岡士郎など2流!(違)」という考えに囚われていたのですが、星そのものも美しいですね・・・ そこに更に星雲のモクモク、暗黒星雲のモヤモヤが絡んでくる・・・ 素晴らしい(絶句)

色んな天体を見たくなったので、次は網状星雲へ。
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 ↑ これは20分ほどSharpcapでライブスタックしたものです。

次、今までデカすぎて撮影を諦めていたハート星雲へ。

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 くっ、これでもデカすぎてまだ全体が入らんか~
 でもハートっぽい形はなんとかギリギリ収まり欠けてるのでセーフ。

次、何でもありふぉーるにあ、カリフォルニア星雲(後悔はしていない)
43分

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 こやつも相当デカいですな・・・

Evoguide50ED+Neptune-Mの換算1000[mm]強?の構成でちょうど良さそうな星雲・・・ということで選んだクラゲ星雲
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 大きさは丁度よいけど、淡い・・・
 6分ほどSharpcapでライブスタックしたのですが、この後スタックを重ねても良くなる予感があまりしなかったので、憧れのバラ星雲へ・・・
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 1分露光×24枚ライブスタックでこれ!
 いや~いい星雲です。

非常に嬉しくなってしまったので、4時間ぶんほど露光したデータに対して、
超久々にPixinsightで後処理をケバケバにやってみました。

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 いや~、ただただ下品・・・

 しかし、それが良い!!


今までC8一辺倒だったのが勿体なく思えてきたので、これからはEvoguide50EDその他の鏡筒も大事にしてあげたいと思います。

しかしEvoguide50ED+Neptune-Mでも、まだ画角が狭いのですよね。
というのと、Evoguide50EDには専用フラットナーを入れてるのですが、こやつのバックフォーカスが12[mm]程度なのでフィルターホイールとかを入れる余裕がほぼ無いのが結構残念です。

C8中心のシステムだと、N.I.N.Aで自動撮影シーケンスを組んでも画角狭すぎてプレートソルブで導入するのも一苦労なのですが、Evoguide50ED+Neptune-Mのシステムだとサクサク導入して自動撮影が捗るのです。

そうなると欲が出てきて、「モノクロで良いや」と思ってたのに、「どうせならHα、OⅢ、SⅡのナロバンカラー合成をしたい」となってくるので困ったものです。


という諸般の事情から、最近はFMA135が欲しくなってきてます。
ただ、FMA135にフィルターホイールとかゴテゴテに付けるのは見た目どうなんだ?? → なんかオイシそうなのでやってみたい欲が更に強まる。
調子に乗って電動フォーカサーに対応させてみたり。

そんな感じで、”魔改造FMA135”みたいなコンセプトが気になってきてます。

あ、C8はC8で上手くやれば(当社比で)とても素晴らしい銀河が撮れるので、それはそれで大事にしていきたいと思ってます。

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M88という銀河 : ベランダ天体観測の記録 (livedoor.blog)